バレエダンサーに蹴りをつけて生活のためにバレエの先生を続けることを決めた貴和子。好きだから諦める。ということは勇気のいることで、でも、とやかく言われることでもなくて、兄や仲間には小言を食らうわけで。「あなたのことが好きだから」言うんだ。という隣人の言葉がきっかけではじまった恋。「その年まで要らなかったんなら要らないモノなんだからやめときなさい」大学教授・縫原の言葉は誠実で優しくて。28歳でバレエにどっぷりつかりすぎて社会経験も恋愛経験も乏しく、「理解できない」と友達にも言われたこの恋は正解なのかどうなのか。とやかく言われたところで、何が正解かもわからないのが現実で、少しの好きがあるなら、はじめてみればいいんじゃないかと思ったり。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ヤマシタトモコ
- 感想投稿日 : 2016年6月5日
- 読了日 : 2016年4月6日
- 本棚登録日 : 2016年4月6日
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