真田太平記(十一)大坂夏の陣 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (1988年3月1日発売)
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読書中。
大坂夏の陣では、「真田幸村は火縄銃の短銃 馬上筒を持って騎乗し、家康本陣めがけて、突進した」とあるが、本書でもその下りが出てくるのか、楽しみ。

読了。
NHK大河ドラマの真田丸で放送した、馬上筒での家康本陣への突撃描写は本書には、無かった。
※sanada-nobusige.com より
『紀州徳川家「南紀徳川史」(徳川茂承によって編纂が開始され1901年に完成した歴史書)。この書物に真田幸村(信繁)が大坂夏の陣で家康を追いつめ、馬上筒で狙撃しようとした際、馬が揺れて手にしていた馬上筒を落としてしまったため家康は家臣に守られ逃げることができたという記述があります。この後、真田隊は敗退、幸村は討たれてその命を落としました。』

片桐且元のように徳川へ寝返る者達。
大坂城に寄せていた浪人のうち、敗戦濃厚になると逃げだす者達。
幸村はこのような状況でも、自信の信念を曲げず、家康本陣へ突進した。
人の本質は、死を目前にした究極の選択を迫られる中で、その選択の如何によって知ることが出来るのだろう。
兄の真田伊豆守信之は江戸屋敷にいて、弟の死を知らされた。
「左衛門佐ほどの男が、死に場所を誤るはずもない」と言った。凄い兄弟だ。

後半の大坂夏の陣の描写から、目が離せなくなり、一機に読み進めた。
真田太平記(一)から読み始めて、だいぶ経ってしまった。
いよいよ、最終巻の真田太平記ー雲の峰ー(十二)へ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 戦国時代
感想投稿日 : 2023年9月21日
読了日 : 2023年10月22日
本棚登録日 : 2023年2月7日

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