架空通貨 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社 (2003年3月15日発売)
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本棚登録 : 3293
感想 : 260
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副担任をしている生徒の少女の父親の会社が倒産を向かえそうになり、その倒産を何とか回避させたくて少女が遠回しにではあるが、主人公の先生に相談したところから物語は始まっている。

その父親の会社が社債を引き受けていた大口の取引先に何とか期前償還が出来ないかと調べていた彼女の行動が気になり、いても立ってもいられなくなり協力しようとする主人公の先生は高校の先生になる前に商社の信用調査部に所属していたエリートだった。

彼女と一緒に調べていくうちに、取引先の会社がその影響力を使って下請けの会社に社債を引き受けさせ、その代わりに自社の通貨を償還時に利子も含めて返済するというものが出回っている事が分かり、それを追い続けるうちに・・・

企業を巻き込む様々な人々の欲などが絡み結末へとすすんで行く。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2017年4月27日
読了日 : 2017年4月27日
本棚登録日 : 2017年4月27日

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