五千回の生死 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (1990年4月27日発売)
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感想 : 94
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大学時代に読んだはずなのにほとんど記憶になく再読。
「え?終わり?」と思うような終わり方の作品が少なくなく、あのシーンの意味は?と考え込んでしまうことも多かった。
読み手に思考の余白が残されている作品構成が、人は分からない世界の中で迷いながら生き続けていくものであると言っているように感じた。
作品全てに死が差し込まれていて、自覚するしないにかかわらず死は生き続けようとする人の近くに常に存在しているものだのだということも再確認した。
まだまだ咀嚼しきれていないので何度か読んでみたい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2023年3月18日
読了日 : 2023年3月17日
本棚登録日 : 2023年3月13日

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