銀行仕置人 (双葉文庫 い 35-2)

著者 :
  • 双葉社 (2008年1月20日発売)
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本棚登録 : 2794
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続けて池井戸潤の銀行舞台の小説が読みたくて、買ってきました。大手都市銀行の本店営業部の次長から閑職の人事部付けに飛ばされた黒部一石が主人公。クライアントへの融資で500億円もの焦げ付きを出したためだが、上司の営業部長と担当常務の命令の融資なのに一人で全責任を負わされていた。しかもクライアントの執行役員と銀行の担当常務は繋がっていて、この融資には裏があった。自らの復権のために銀行上層部の不正を暴いていく主人公の復讐劇に最後はやっぱりスカッとする。
池井戸作品を読むのも14作品目なので、だいたい話の展開は読めるようになってきた。
この「銀行仕置人」は2005年に単行本として刊行されたとのことなので、2003年の「仇敵」の復讐劇や「BT”63」の裏社会の恐怖、2004年の「不祥事」の隣店指導など全部入っているような感じがする。
池井戸潤小説の次に読む15作品目はどれにしようか考えるのも楽しい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2019年1月30日
読了日 : 2019年1月27日
本棚登録日 : 2019年1月23日

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