一生かかっても知り得ない 年収1億円思考

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  • 経済界 (2011年1月25日発売)
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・会社に入って新入社員のときに、ふつうの若者にできることは何もない。まったくの素人に過ぎない社会的赤ん坊である。だから、言われたことを愚直にやり続けるしかない。愚直にやり続けた後にブレイクスルーがくる。
→これは新入社員に限らず、転部・転職・転勤した時も同じだろう。

人間は短期的なお金を求めると投機的な考え方になる。短絡的になり、一時的にはうまくいくかもしれないが、結果として成功しない。固定概念や執着心があるから、一度損をしてやりなおそう、出直そうと考えられない。潰れそうな大企業などにしがみついてる人もそう。
→長期的な視点と現状を一歩引いて理解・整理する。これが簡単そうに見えて難しい。まずは執着しないことから。

・お金の使い方は人間の本質を鮮やかに映し出す。割り勘の仕方1つ見ても、人間の魅力が見えてくる。小銭を「貯める」人間ではなく、「稼ぐ」人間の思考をつける。
→稼ぎがそのまま支払い方に出てくる。家族ができるなど、環境が変われば人は支払い方も変わる。それを意識してそのうえで行動できるか。

☆エネルギー量とは、欲の量である。強烈な欲があるから戦後の焼け野原から高度経済成長も生まれた。
→平凡な環境でも欲の意識は作れる。

☆喧嘩したやつや嫌いなやつの性格を考えろ。そいつらが実は自分の相似形である。人間関係学から見ると、裏でマインドがつながっている。
→自分がムカつくと思ったことを自分自身もしている可能性が高いってことだ。注意しないと。

・電車に乗った時に、さっとおばあさんに席を譲ることができるか。このとっさの行動ができる人間は信頼できる。後で能書き垂れるだけのやつとは付き合わないほうがいい。

・私は毎朝7時半に銀行に行き、各銀行を同行して回った。毎朝回った結果、ある銀行の副頭取の目に留まった。。。全員に可愛がられる必要はない。ある重要な人物をファンにしたら、人生すごいことが起きる。ただ、変に計算やプライドを持つと動けなくなる。
→まっすぐ目的に向かって進めってことかしら。

・人間はお金とプライドの奴隷である。弟子が師匠の技術を自分のもののように勝手にホームページで紹介したら、周りから忘恩の行為と言われ組織出入り禁止になった例もある。50代以上は特に気にする。
→恩を受けてきたことを時が過ぎても忘れないこと。

・40代の伝説の営業マンのマナーの定義「目上の人に恥をかかせないこと」。自分の意を殺しても目上には恥をかかせない。滅私奉公の対人姿勢。上司や先輩が「こうしてほしい」と思っていることを察してすぐにやってあげる。技術を先輩に教わろうとする前に、先輩の求めることを察知してすばやく手伝う。営業がうまくても事務が苦手な人がいたらそっちの手伝いをするなど。ただし、洞察できず余計なことをしているとむしろ疎まれるので注意。
→これって難しい。上司や先輩が良い人であることが前提である気もする。丁稚奉公したあげく都合が悪いと切られる可能性もあるのではないか。ただ頭に乗ってなんでもいうこと聞いて使いやすいやって思うだけな人も多い気がするし。

・効率より効果を考えろ!
→目標への手段がブレないように。


年収1億円になるための思考というタイトル。ただ、どの業界に入って出世したりとか、起業したりとかの方法論ではなく、「組織での生き方」が中心な本です。一言でいうと、丁稚奉公してたら、そのうちいいことあるよ。って感じですかね。賛同できる部分もあるのですが、正直、上席や組織が良い場合のみ効果があるような気がします。
年収1億というよりは年収1千万って感じかなー。すごいいいことも沢山書いてありますが、ちょっとタイトルが大げさ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ノウハウ
感想投稿日 : 2014年12月23日
読了日 : 2014年12月23日
本棚登録日 : 2014年12月23日

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