電通 洗脳広告代理店

著者 :
  • サイゾー (2012年2月14日発売)
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感想 : 83
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東日本大震災時に、政府に罵声を浴びせていた記者達が、東京電力には紳士淑女だった。東京電力は大スポンサー。企業記者は大人しく、フリーの記者は罵声を言っていた。
→報道部分だけ見てるとなかなか裏まで見えづらい。

大口スポンサーは意にそぐわない報道されればスポンサーを降りるぞと圧力をかける。トヨタ自動車の社長が報復してやろうかと座上で発言して勢いが弱まったこともある。
→企業だから利益第一で当然といえば当然なのかも。

アメリカの新聞社は経営権と編集権が完全に独立しているため、全てテレビ局の一員な日本みたいな事は起きない。
→独立って会社が違うのかな?

プロダクトプレイスメントという手法。さりげなくドラマで乗る車のメーカーが決まってたりする。
→映画で企業ロゴが露骨に出てきた記憶。

小泉首相の洗脳戦略として、選挙で郵政民営化だけ言い続けて、争点をそこだけに絞ってIQの低い層の指示を得た。

TBSと電通は株を持ち合っている。TBSには電通の役員が送り込まれている。支配されるなというのが無理な話。
→権力に逆らうのは無理よね。

視聴率はビデオリサーチ社しかない。筆頭株主は電通。公平な視聴率調査が出来るわけない。
→株主のところまで知ってる人はなかなかいない。

比較広告を避けるようにしている。比較広告が作れればa社b社は違う広告代理店に依頼する。
→比較広告を避けてるってことは今の業者たちがこのままでどこも美味しいってこと。

編集者は会社に属するサラリーマン。


2011年の書籍なため、まだまだ広告代理店の闇が表に出る前だった。今読んでみるとかなりネット上で周知されているものだったので、この本は当時先駆けだったのでしょうかね。
ちょっと読むのが遅かったかな。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 政治・経済・社会・企業
感想投稿日 : 2018年8月30日
読了日 : 2018年8月30日
本棚登録日 : 2018年8月30日

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