村椿五郎太、25歳。先祖の不始末といまいち野心に欠ける遺伝子が災いして、うだつのあがらぬ小普請の身。目下の目標は、学問吟味に合格して御番入りを果たすこと、なのだが、文茶屋での代書屋の内職も忙しい。そんなのんびり男を焦らせたのは、幼なじみの紀乃。学ならずんば、恋もままならず――。どうする、五郎太! 代書屋に持ち込まれる騒動、そして一進一退の恋と学業の行方や如何に。
(2000年)
— 目次 —
月に祈りを
赤い簪、捨てかねて
魚族の夜空
千もの言葉より
春風ぞ吹く
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2022年5月11日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2012年5月20日
みんなの感想をみる