星に願いを、月に祈りを

著者 :
  • 小学館 (2012年3月28日発売)
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本棚登録 : 960
感想 : 138
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すごく優しくて、ロマンチックな物語。
第一章から第四章まで、別々の人の物語が少しずつ繋がっていく。
語りの息継ぎの間に、謎のラジオ『星空・レディオ・ショー』が聞こえる。
優しい『星空・レディオ・ショー』の語りに導かれるように物語は進んでいく。
最初は物語と関係ないように思えた『星空・レディオ・ショー』が、だんだん物語に近付いてきて、時々物語の中の迷える人達も『星空・レディオ・ショー』から前に進むきっかけをもらう。

そして最後にくるりときれいな輪っかになった時には、とても幸福な気持ちになった。

「遠くを見るってことは、過去を見るってことだ。」
この言葉が1番印象に残った。
でも読み終えた今は、過去とか未来とかそんなのあんまり大した違いはないなという気持ちだ。
物語のラストで幸せいっぱいの未来を確信している2人の未来には、現在も過去も含まれているのだから。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2012年10月3日
読了日 : 2012年10月3日
本棚登録日 : 2012年10月3日

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