大崎梢リクエスト! 本屋さんのアンソロジー

著者 :
  • 光文社 (2013年1月18日発売)
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本棚登録 : 1182
感想 : 226
5

本屋さん縛りの夢のアンソロジー。
本屋さんのお話大好き人間にとってこんなに魅力的な本はそうそうない。
そして収録されているお話全部好き!
アンソロジーで1冊全部好きになれる本は初めてかもしれない。

中でも1番好きなのは門井慶喜さんの「夫のお弁当箱に石をつめた奥さんの話」。
最初に提示される謎がとっても魅力的で最後の解答も素敵。
夫婦愛に思わずにっこりしてしまう。

乾ルカさんの「モブ君」のラストも大好き。
こういう出会いっていいな。

というより、このアンソロジーのほとんど全部が本屋さんでの出会いの物語と言えるかもしれない。本だけではなく人とも出会える場所なんだよと言っているような‥。
今まで本屋さんに通っていてもこんなに素敵な出会いはなかったなぁなんて、ちょっとだけ残念に思ってしまうけれどこれからに期待ということで。

全てのお話の感想と細かいお気に入りポイントを語り始めたら読んでいた時間よりも長くなってしまうかも‥。
予約待ちしている友人が読み終わったら早速長話を始めなければ!
本と本屋さんと本好きへの愛がぎっしり詰まったこのアンソロジーは、たぶん何回も読み返すと思う。
素敵な物語と出会わせてくれる本屋さんがいつまでもご近所にいてくれますように。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2013年4月5日
読了日 : 2013年4月5日
本棚登録日 : 2013年4月5日

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コメント 4件

まろんさんのコメント
2013/04/05

takanatsuさん、こんにちは!

うんうん♪ と、首がちぎれそうなくらい頷きながら、レビューをうれしく読ませていただきました。
本屋さんへの愛が溢れ出て、すぐにでもお気に入りの本屋さんへ駆け出したくなる本でした。
アンソロジーって、10のお話が収録されていたとしたら
3~4篇好きな作品があれば普通、5つを超えたら上等、みたいなところがあるけれど
こんなに好きになれる作品ばかりって、珍しいですよね?!

「モブ君」のラスト、素敵でした。私も大好きです♪
「お弁当箱に石」の門井さんを始め、未読の作家さんも多かったので
「読みたい本リスト」に新しい作家さんの名前がどっと増えて、ほくほくしています(*'-')フフ♪

takanatsuさんのコメント
2013/04/05

まろんさん、コメントありがとうございます!
はい♪本当に今まで読んだアンソロジーの中でNO.1です。
あの人にも書いてほしい!とかいう希望もあり、本屋さん縛りのアンソロジーをシリーズ化してくれないかなぁ…なんて思ってしまいます(笑)
まろんさんのレビュを読んでとても気になっていたロバのお話も、こういうことか!と驚きつつも優しくて幸せなラストに癒されました。
私も読んだことがなかった作家さんの本を読むぞ!と気合を入れています♪

円軌道の外さんのコメント
2013/04/09


御無沙汰してます!

引っ越しやら仕事の繁忙期やら
ジム移籍やらでバタバタして
返事遅くなってすいません(>_<)


てか、takanatsuさんの
相変わらずの
「魔法のレビュー」読んだら
是非とも読んでみたくなりました(>_<)


自分も図書館や本屋さんでの
ベタな出会いを期待してるんやけど、
下心ある人には
奇跡は起きないんスかね〜(笑)(^_^;)
(同じ本に一斉に手を伸ばすとか、
同じ本を抱えた人とぶつかって
お互いハッとするとか笑)


本って
誰かの手によって開かれるのを
ジッと待ってる健気な存在ですよね。


だから本屋さんに行くと
流行りに関係なく
自分を呼ぶ本の声が自然と聞こえてきて ワクワクするし、

もしかしたら
本を読む時間より
どれがいいかな〜
これが面白いかなぁ〜って、
本を吟味する時間こそが
読書家の醍醐味なんじゃないかなって
勝手に思ってます(^_^)v


つか、
「夫のお弁当箱に石をつめた奥さんの話」
めっちゃ気になるなぁぁ〜(笑)(>_<)


takanatsuさんのコメント
2013/04/10

円軌道の外さん、コメントありがとうございます!
お引越しですかぁ、いいですね♪
また円軌道の外さんのレビュが読めて嬉しいです。
そうかぁ、下心があるとダメなんですね(笑)
気付きませんでした。
私も本屋さんで本を選んでいる時に幸せを感じます♪
だから同じ本に手を伸ばす人がいなくても全く問題ないんですよね(笑)

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