<内容>
健康なるジャーマンだけの国をめざす第3帝国が、人体に影響を及ぼす着色料やタバコなどを排除していこうとする。そのために医者らも尽力した。
しかし、その悪いものを排除していこうという考えは、ユダヤ人や障害者―彼らが劣勢の遺伝子を持ったと考える人間―排除にもつながるものがあるのだった。労働者の保護は当然のようにユダヤ人らには適応されない。みな、働けなくなったら殺される。ドイツ人は生産性の高い機械であることを期待された…
ナチスの医者と言うと、彼らが行った悪名高い人体実験などをすぐに思い出す人が多いだろう。だがしかし、彼らがガンへ戦いを挑み、高度な研究を行い、ガンの原因を排除しようとした―のも、事実である。
単にナチスを全体主義と言い、それらを悪とまとめるのはたやすい。しかし、ナチスの人体実験、ガン対策…二つは決して矛盾することではない。必ず関連があるはずなのだ。そこを考えずして、もしくは一部を見ずしては、「ナチス」を正しくとらえることはできないのである。
<感想>
っていう話でした!訳もすごくよかったんだと思いますが、医療系専門用語が出てくるのに読みやすいという、すごい本です。
それそれは、悪だ!ってとらえちゃうと、なんでああなったのか?だとか、重要な点が見えなくなっちゃうっていう…のが、すごいなあ。すごいしか言ってないなあ…
あの、上手く伝えきれてないんで、ぜひぜひ、読んでくださいまし。
読書状況:読み終わった
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WW2
- 感想投稿日 : 2010年7月9日
- 読了日 : 2010年1月15日
- 本棚登録日 : 2010年7月9日
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