15世紀のイタリア動乱期に生きた官僚・政治家マキャヴェリの名著。「マキャヴェリズム」という言葉を生み出した、いわば悪の教典みたいなものだが、冷徹に "How to 支配" を記載した内容はパワフルで、学ぶべき点が多い。本書のように、現代の政治学、経営学などに細分化していく前の原始思想のほうが、よりバイトサイズが大きく、直感的に全体を俯瞰できるような気がする。また、本文で絶賛している、当時のチェーザレ・ボルジアや、彼を取り巻くイタリア史に惹かれたので、塩野七生の小説を次に読んでみようと思う。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
歴史
- 感想投稿日 : 2012年2月27日
- 読了日 : 2012年2月25日
- 本棚登録日 : 2012年2月19日
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