近代日本最大の経済人渋沢栄一の一生を鮮やかに描いた伝記文学の上巻。上巻は出生から新政府に「租税正」として出仕するまで。常に自ら仕事を創り出す姿勢から周囲からは「建白魔」と呼ばれる。その姿勢は平岡円四郎、一橋慶喜、大隈重信といった要人に認められ、様々な組織で改革をなしていく。情熱だけでは世は動かせず、効果性を重要視する信条を筆者は「老練」と評し、これが栄一の強みであることが随所に描かれている。
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- 感想投稿日 : 2011年10月2日
- 読了日 : 2011年10月2日
- 本棚登録日 : 2011年10月2日
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