シリーズ第3作。
第一発見者は、法医昆虫学者の赤堀涼子本人。東京湾・荒川河口の中州で彼女が見つけた遺体は、虫や動物による損傷が激しく、身元特定は困難を極めた。絞殺後に川に捨てられたものと、解剖医と鑑識は推定。が、赤堀はまったく別の見解を打ち出した。捜査本部の岩楯警部補と鰐川は、被害者の所持品の割柄ドライバーや上腕に彫られた変った刺青から、捜査を開始。まず江戸川区の整備工場を徹底して当たることになる。他方赤堀は自分の見解を裏付けるべく、ウジの成長から解析を始め、また科研から手に入れた微物「虫の前脚や棘」によって推理を重ねていった。岩楯たちの捜査と赤堀の推理、二つの交わるところに被害者の残像が見え隠れする!
今や、一番のお気に入りシリーズとなりました。単行本はさらに2冊あるのだが、読もうか、どうしようか。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
日本のミステリ
- 感想投稿日 : 2016年11月19日
- 読了日 : 2016年11月9日
- 本棚登録日 : 2016年11月19日
みんなの感想をみる