地獄の季節 (ハヤカワ文庫 NV ヒ 1-17)

  • 早川書房 (1994年1月1日発売)
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感想 : 3
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英国人青年エリックの死体がセーヌ河に浮いたのは、冷たい雨が降る11月のことだった。英仏をまたにかける麻薬密輸組織が、特殊な薬物によって催眠状態にしたあと水死に見せかけて殺したのだ。組織はその死体を利用してヘロインを詰め込み、隠れみのの葬儀社を通じて英国へと送り出した。ところが輸送中の事故でエリックの死体は警察に発見され、組織の存在が明るみに出ることになった。エリックの義母で女実業家としてニューヨークで辣腕をふるうサラは、愛する息子の非業の死に衝撃を受けた。渡英した彼女は、SAS中佐である従弟のヴィリアーズから、IRAメンバーの死体からエリックの場合と同じく特殊な薬物が検出されたことを知らされる。どうやら事件の背後には大がかりな陰謀がありそうだ。仇を討ちたいと願うサラは、ヴィリアーズらの制止をふりきって、妹を同じ組織に殺された元SASの若者イーガンの助力を得、正義を求める闘いを開始する。組織の謎の黒幕を追って、各地に飛ぶ彼らを待ち受ける数々の罠。

28年ぶりの再読。毎度おなじみのグループ・フォアのシリーズ。なかなかの力作であった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 翻訳ミステリ
感想投稿日 : 2021年12月14日
読了日 : 2021年12月14日
本棚登録日 : 2021年12月14日

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