はやくはやくっていわないで

著者 :
  • ミシマ社 (2010年10月30日発売)
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本棚登録 : 1074
感想 : 94

この本を読んで、
ああ、なるほど、絵本とはコミュニケーションツールなのかと納得した。

圧倒的に語彙力が不足している幼い子どもが、
自分の気持ちを代弁している本を意識的に、
もしくは、無意識的に選んで、それを相手に読んでもらう。
「自分はこう思っているんだよ」と、彼らなりの方法で伝えているんだな。
絵本が相手と相手をつなぐ役割を果たしているんだ。

そしてこれは大人でもそうだ。
誰でも、自分の気持ちを100%言葉に表現することなどできない。
誰かに言葉にならない気持ちを代弁してもらいたいとき、
そんなときのために、映画や音楽や本は存在するのではないか。
なんてことを思った。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 絵本
感想投稿日 : 2012年4月10日
読了日 : 2012年4月9日
本棚登録日 : 2011年2月13日

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