過酷な軍隊生活、その中で自分の信念と弱さの間で葛藤する梶。ソ満国境に配備されて、新城の脱走や吉田のあっけない病死、小原の自殺(事故死)。そして病気に倒れて、徳永看護婦や当番に配された中尉一家との絡み。そして再度のソ満国境への配備、そこで再会する景山、梶が教育に当たった新兵。いよいよ日ソ開戦となってから関東軍の大混乱と体たらくぶり、軍の理不尽との対決。そしてソ軍が陣地へ前進してくるところで中巻は終わります。
それにしても人物の心情描写とかは相変わらず素晴らしい。寺田や田代、鳴戸なんて新兵たちもおもしろい。
結局戦争なんていかに賛美しようとしたってこんなもんでしょう。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説・物語
- 感想投稿日 : 2010年3月21日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2010年3月21日
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