人間の條件〈中〉 (岩波現代文庫)

著者 :
  • 岩波書店 (2005年2月16日発売)
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本棚登録 : 194
感想 : 11
5

過酷な軍隊生活、その中で自分の信念と弱さの間で葛藤する梶。ソ満国境に配備されて、新城の脱走や吉田のあっけない病死、小原の自殺(事故死)。そして病気に倒れて、徳永看護婦や当番に配された中尉一家との絡み。そして再度のソ満国境への配備、そこで再会する景山、梶が教育に当たった新兵。いよいよ日ソ開戦となってから関東軍の大混乱と体たらくぶり、軍の理不尽との対決。そしてソ軍が陣地へ前進してくるところで中巻は終わります。
それにしても人物の心情描写とかは相変わらず素晴らしい。寺田や田代、鳴戸なんて新兵たちもおもしろい。
結局戦争なんていかに賛美しようとしたってこんなもんでしょう。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説・物語
感想投稿日 : 2010年3月21日
読了日 : -
本棚登録日 : 2010年3月21日

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