遠野物語と古事記、そして時にフロイトやらヘーゲルやらの言説などをもとに、全幻想領域≒上部構造がどのように生まれるのか、それがどのようにして国家という共同幻想に発達するのかというところを掘り下げている。禁制、憑人、巫覡、巫女、他界、祭儀、母制、対幻想、罪責、規範、起源の各章。国家や制度、他にも通貨などが共同幻想であるという議論は珍しくないが、それをかなり詳しく調べ深く考察しているのが凄い。
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カテゴリ:
社会・政治
- 感想投稿日 : 2021年3月21日
- 読了日 : 2021年3月21日
- 本棚登録日 : 2021年3月21日
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