第1部で良い戦略、悪い戦略が詳しく書かれています。
第2部、第3部は少し飽きてきますが、第1部だけで十分役に立つことを学べます。
1.この本をひと言でまとめると
戦略とは何かを具体的に説明した本
2.お気に入りコンテンツとその理由を3から5個程度
・良い戦略は必ずと言っていいほど、単純かつ明快である。パワーポイントを使って延々と説明する必要などまったくないし、「戦略マネジメント」ツールだとか、マトリクスやチャートといったものも無用だ。必要なのは目前の状況に潜む一つか二つの決定的な要素 ―― すなわち、こちらの打つ手の効果が一気に高まるようなポイントをみきわめ、そこに狙いを絞り、手持ちのリソースと行動を集中すること、これに尽きる。(p4)
→戦略は見極め、行動、という単純なこと。でもそれが難しい。
・戦略を立てるときには、「何をするか」と同じくらい「何をしないか」が重要なのである。(p34)
→何をしないかを決断するリーダーシップが必要。
・悪い戦略を生むもう一つの源泉は〜ポジティブ・シンキングに代表される思考法である。(p84)
→ポジティブ・シンキングの否定はあまり聞いたことがないので面白い考えだと思いました。
・悪い戦略の四つの特徴(p49)
→あてはまる戦略はたくさんあるような気が・・・
・組織の慣性の分類:業務の慣性、文化の慣性、委任による慣性(p270)
→慣性という分類の仕方が面白い
3.突っ込みどころ
・アメリカの政策に批判が多いのはなぜ?
・ポーターの「競争の戦略」がよく出てくるが、批判的にみてるのか賞賛しているのかよくわからなかった
4.自分語り
・事例を紹介しながらなので理解しやすかった。
・戦略は結局「何をどうやるか」が明確になっていることが重要ということかなと思います。
・戦略を立ててみたくなった
5.類書
・競争の戦略 ポーター
- 感想投稿日 : 2018年12月30日
- 読了日 : 2012年9月21日
- 本棚登録日 : 2018年12月30日
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