さよならインターネット - まもなく消えるその「輪郭」について (中公新書ラクレ 560)

著者 :
  • 中央公論新社 (2016年8月8日発売)
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本棚登録 : 397
感想 : 50
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家入さんの新刊。本書は、ネットの変遷をめぐる様相がまざまざと伝わってくるものとなっている。

ネットの世界もハード・ソフトを含め日々バージョンアップし、20年前とは比べ物にならないスピードで進化してきた。そんな中、その当時から入り込み今日まで携わってきた家入さんの目から見たら、今はまさに「断裂・亀裂」がネット世界に起こっているということである。

拡張、膨張したものが個人の手によって収縮し、閉じた系をなしている。何が良くて何が悪いということは、その時々で変わるし一概に言えないものであるけれど、ただ言えるのは、今それが個々にとってフィットし使いやすいものだということだ。

一先ずは今後もその傾向が強まりそうな感じがしているが、各個人もただただその流れに身を任せるのではなく、自分に合った形でネットとの距離をとり、この世界と関わっていくのがいいのではないだろうか。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ネット
感想投稿日 : 2016年10月2日
読了日 : 2016年10月2日
本棚登録日 : 2016年9月22日

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