いい子に育てると犯罪者になります (新潮新書)

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  • 新潮社 (2016年3月17日発売)
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感想 : 59

子ども本人の感情を抑圧してはいけない。まずは受け入れてあげる必要がある。抑圧された感情はいつか爆発し非行や犯罪などの重大な結果につながる。

「しつけ」は人間社会で生活する上での作法を身につけるために必要。だが、子どもの自然な欲求を否定して親の価値観を押し付けるような事はしてはならない。
生真面目で大人しく、大人のいう事をよく聞くいわゆる「いい子」というのは危うい。

本文より引用
”人に甘えて、頼って、弱い自分を人にみせられて、しんどさを吐き出し、自分が弱い人間であることを認めるのです。そして『ありのままの自分』を受け入れるのです。”

親として、これを自分の子供にしてあげられる存在でなければならないと感じた。
つまり、甘えさせる、頼られる、弱い所を受け入れてあげる、しんどさを受け止めてあげる、弱い人間であることを認めてあげる、ありのままの自分を受け入れてあげる。
親の愛情が子どもに伝われば、犯罪者になるようなことはない。
何であれ、まずは受け止めてあげる事。子どもにとって一番身近な親こそがその役割を果たすべきと感じた。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2023年5月11日
読了日 : 2022年3月5日
本棚登録日 : 2022年3月5日

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