ツァラトゥストラはこう言った 上 (岩波文庫 青 639-2)

  • 岩波書店 (1967年4月16日発売)
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本棚登録 : 2902
感想 : 152
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2017.8.9
既成の奴隷的価値判断をぶち壊せ。神は死んだ。蠅のように群れるんじゃない。自分の感受性から、自分を肯定できる価値を、自ら作っていけ、という超人思想。定期的に読み直したいなと思う一冊。難しくてよくはわからないけと、なんか、エベルギーを、自由への強さというか、そういうエネルギーを感じる。ただこの本からはそういう、力強く自らの感受性を肯定できるような姿勢をこそ学びたいとは思ったが、それ以外の人間を否定したりする部分は共感しない。自らを肯定するために他者を否定する必要はない。しかし一方で、他者を肯定する(承認を求める)あまり、自らを殺していたきらいはあるので、それは改めないと。力への意志は、他者を下げることで得られるものではなく、より深く自分の感受性と、エロスを求め、味わう、感じることで、大きくしていきたい。そしてそのためには、他者や世界を否定しても仕方ない。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2017年9月5日
読了日 : 2017年8月9日
本棚登録日 : 2017年8月9日

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