マーケティング脳vsマネジメント脳: なぜ現場と経営層では話がかみ合わないのか?

  • 翔泳社 (2009年7月1日発売)
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感想 : 51
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マーケティングの本を最近読めていなかったので。

少し古いものですが、内容はとてもよかった。

「”ブランド”はどのようにつくられていくのか」というテーマ。

論理的思考のマネジメント脳(経営者層)と直感的思考のマーケティング脳(マーケター)のそれぞれの考え方が全く異なり、過去のケーススタディを元にどちらの脳が、ブランドを作っていくためには必要かが掛かれていた。

なぜこの商品は売れ(会社は伸び)・この商品は売れなかったのか(会社は伸びなかったのか)が明快に書かれてた。

・コカコーラとペプシの差
・ノキアとモトローラの違い
・GEの失墜とTOYOTAの勃興
・トランプホテル&カジノリゾーツの失敗  などなど

なるほど、とうなずける部分が多く、頭の整理になった。

(箇条書きで)
・マーケティングは、まずは的を絞る。はっきりとした独自性をだす
・ブランドは、事実よりもエンドユーザーの「このブランドは●●である」という認識が最も重要
・強いオブランドは「いい商品,サービス」ではなく、市場シェアを支配している
・ブランドを作るには、これまでにないカテゴリーを作ることが最短距離。そしてカテゴリーを支配する
 -エナジードリンクという市場を作ったレッドブル
 -コーラという市場を作ったコカコーラ
 -MP3プレーヤー市場を作ったiPod
 -オンライン書店市場を作ったアマゾン  など
・ブランドを拡張するよりも、別ブランドを立ち上げる(前のブランドにイメージが引っ張られてしまうから)
・ネーミングひとつで受けての印象が変わってしまう
・他社とは違ったことをする

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2014年5月27日
読了日 : 2014年3月2日
本棚登録日 : 2014年5月27日

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