何の予告もなく唐突に文庫で発売された東野圭吾の短編集。
解説で本人が言明している通り、全8篇のすべてがワケアリ物件。
いろいろな理由で短編集に収録出来なかった作品を集めたもの。
個人的におもしろかったのは、1990年作品の「シャレードがいっぱい」。
バブル全開の風景描写・心情描写は、本人が言う様に時代小説のよう(^^;)。
こういうテイストの作品をあの東野圭吾が書いたという事実がおもしろい。
他7篇もそういうニヤリ系の作品が多い。
名作「秘密」のルーツになった短編や、完璧な復讐劇など、読み応えも多々。
ただ、これをおもしろい、と感じるには、氏の代表作をいくつか読んだ後の方が
より効果的かと。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ミステリー
- 感想投稿日 : 2011年1月17日
- 読了日 : 2011年1月16日
- 本棚登録日 : 2011年1月17日
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