「万能鑑定士Qの事件簿」や「探偵の探偵」でお馴染みの
松岡圭祐作品。僕に取って初の松岡作品は、タイトルが印象深い
「水鏡推理」をチョイス。予備知識の全く無い状態で読み始めた
のだが・・・。
推理という技能に優れた一般職の国家公務員(女性)が、
研究における不正行為・研究費の不正使用に関するタスクフォー
スに配属され、詐欺まがいの助成金目的研究を次々に暴いて行く
物語。
記憶に新しい「晴子騒動(aka.STAP細胞)」等の事件を逆手に
取り、これらを追求する側の物語を描く、という設定が非常に
斬新。上記の晴子の件もSTEP細胞として登場するし、その他に
も最近の時事ネタがたくさん。生々しい殺人事件系は一切起こら
ないのだが、そういうのを凌駕するスリルとサスペンスを味わえ
る良作。
難があるとすれば、サブメニューの恋愛系の流れが上手く行きす
ぎなところぐらい。気にしなければ気にしないで済む問題だから、
突っ込む必要も無いのだけど。
松岡圭祐ってもっとラノベ的な匂いのする作家だと思っていたが、
どうやら勘違い。こうなったら万能シリーズとか探偵探偵シリー
ズも読破しちゃおうかな?かなりオススメ。読むべし!
ただまぁ、STAP細胞は僕の心の中にちゃんとあるけど♪
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ミステリー
- 感想投稿日 : 2015年11月22日
- 読了日 : 2015年11月18日
- 本棚登録日 : 2015年11月22日
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