問題解決力をつける本

著者 :
  • 三笠書房 (2008年11月29日発売)
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1章
・問題解決の3本柱は”論理的思考””仮説思考””ゼロベース思考”
・思考のロックをはずす7つのカギ
 1.「固定観念」を捨てる
 2.「常識」を疑う
 3.「感情」に流されない
 4.「言葉と価値観」に縛られない
 5.「成功体験」を忘れて前進する
 6.「マスコミ情報」「仕掛け」に踊らされない
 7.「知識」「情報」を過信しない

2章
・本当に解決すべき問題なのかを見極める
・コントロール可能なことに意識を集中する
・問題発見力を高める5つの力
 1.質問力:仮説を持って具体的に聞く、なぜを繰り返す
 2.数字力:数字が語る本質(意味)をつかむ
   →確率30%で当たる占い師・・・70%で外れる
    →確率60%で当たる占い師より逆の確率が高い
 3.「瞬間視力」と「立体視力」:全体をざっくり理解する能力
   瞬間視力:必要な情報を瞬間的に知覚する能力
   立体視力:物事の相対的な位置関係を認識する能力
   プレサーチですばやい判断を:フェルミ推定で鍛えることが可能
 4.情報収集力:自分の足で情報を収集する習慣をつける
    情報を過信しない(情報には情報源のバイアスがかかっている)
 5.客観力:自分視点を抜け出し、相手視点で物事を見る

3章:分析ツール
 ・問題解決の4P
   目的軸(Purpose):なんのために考えるのか
   立場軸(Position):どの立場で考えるのか
   空間軸(Perspective):どんな範囲で考えるのか
   時間軸(Period):どのくらいの期間で考えるのか
 ・空雨傘理論:三段論法的問題解決
   「事実」を「解釈」し、「解決策」を導く思考の流れ
  空:空が曇っている(事実)
  雨:雨が降りそう(解釈)
  傘:傘を持っていこう(解決策)
 ・優先順位のマトリクス(縦軸:緊急性、横軸:重要性)
 ・SWOT分析とクロスSWOT分析
 ・イシューツリー(ロジックツリー)
 ・ピラミッドストラクチャ
 ・KSF分析:競争優位に立つ鍵は何なのか
  KBF分析:顧客がどのような要素を重要視して購入を決定してるか
 ・シナリオ分析:「風が吹けば桶屋が儲かる」的なシナリオを考える
  「仮説力+ストーリー構成力」
 ・プロコン分析:メリットとデメリット(賛成と反対)を出し切って比較検討
 ・PPM分析(縦軸:市場成長率、横軸:マーケットシェア)

 ・公式は自分流に進化させる
  ツールを自分の手で作っては壊し、作っては壊しを何回も繰り返す

 ・問題解決の定番プロセス:原因仮説と解決策仮説
  原因仮説:ロジックで導出可能
  解決策仮説:右脳の領域
  →思い付きをデータや根拠で支え、仮説に昇華させるのがロジック

4章
 ・問題の本質を考える習慣をつける
 ・予測トレーニング:仮説の根拠を自分なりに持つ
 ・オプション思考:答えは必ず複数ある
 ・ツッコミ力トレーニング:自分の意見に突っ込みを入れ、ブラッシュアップ
 ・フェルミ推定:把握するのが難しい数字を
           ある種の推定ロジックを立てて概数を求める
  数字編:ロジックで数字を問う問題
    日本に箸はいくつあるか?
  発想編:ロジックで発想を問う問題
    少子高齢化を防ぐにはどうすればいいか?
 ・仮説検証PDCA:
   PD:仮説を実行する CA:実行結果を検証し、再仮説を実行する

5章
 ・直感とは思考の鍛錬の中で生まれてくるもの
 ・発想力を鍛える9つのトレーニング
  1.視点をずらす
  2.第三者視点を持った当事者でいる
  3.ECRS発想
   Eliminate:捨てる
   Combine:統合する
   Re-Place:置き換える
   Simplify :簡素化する
  4.既存のもの同士の斬新な組み合わせを考える
  5.インサイト(洞察、見識)トレーニング
    ・情報を点ではなく、面で見る
     (ある瞬間の事象を見るよりもその一連の流れを見る)
    ・高速インプット
     (ある一つのテーマについて、短期間で大量の資料を読み込む)
    ・周辺分野を理解する
  6.So What? Why? Is that true?に加え、More(もっと)
  7.WIN-WIN発想
  8.差別化思考
  9.セレンディピティ(当てにしていなかった幸運を偶然見つける能力)
    問題意識を持って行動することでヒントに気づく

6章
 ・思考と行動の間には次元が違うほどの隔たりがある
 ・行動を起こす5つの心得
  1.いつも危機意識を持って仕事に当たる
  2.他人を巻き込む技術をつける
  3.コンセプトメイキング力をつける
  4.仮想敵を作る
  5.ゴールを見える化する
 ・深く、厳しく、徹底的にやる
 ・成功するまで、やる
 ・仕組み化を意識する
 ・ルールを破ることを恐れない
 ・日常のなんとなく、をふるいにかける

◇新情報
 ・問題解決力は机上の空論では身につかない。
  汗水流して、実行し、公式を自分流に進化させることで
  初めて身につくものだ
 ・ルールに縛られない。思考が停止してしまう。

◇Action Plan
 フェルミ推定数字編、発想編の例題を解く
 ・問題解決の4Pを使ってみる
 ・空雨傘理論を考えてみる

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: コンセプチュアルスキル(戦略・ロジカル)
感想投稿日 : 2010年12月12日
読了日 : 2010年12月11日
本棚登録日 : 2010年12月11日

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