古典部シリーズの始まり。
読み終わって謎が解けてから、あらためて文集の表紙絵を思い描いてみると、事件そのものをこうもはっきりと表わしていたのか、と強く印象に残る。
社会というものの、ある意味、嫌な本質を表しているのだ。
その現象は、高校の中でも縮図として起こってしまった出来事だったのだろう。
関谷氏の無念と、その後の人生はどうだったのだろうと想像すれば胸が痛む。
古典部メンバーの謎解きは、少しは供養になったのだろうか(本当に亡くなっているのかどうかはわかりませんが)
「氷菓」はずいぶんと苦いスイーツだった。
謎の重さは別として、高校の部活動、それも、文化部というのも、運動部のよさとはまた違ってよいものだと思う。
会話が多いということ、彼らがどんなことを考えて生きているのか、友達の言葉にどうこたえるのか、そんなやり取りが、懐かしい日々を思い出させる。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2017年3月29日
- 読了日 : 2017年3月29日
- 本棚登録日 : 2017年3月29日
みんなの感想をみる