ブラジル蝶の謎 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社 (1999年5月14日発売)
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本棚登録 : 3079
感想 : 210
4

火村英生と作家アリスのコンビが謎を解く、「国名シリーズ第3弾」
いつまで経っても大学生みたいなノリの二人の会話が楽しい。
アリスが興味深いものからしょうもないものまで、考えられる推理を次から次へと披露しては、片っ端から火村に打ち砕かれる、という場面が一作品に一度くらいは登場し、かなり面白い。
読者の推理もついでに打ち砕かれる場合も多い。


『ブラジル蝶の謎』
ロビンソンクルーソーな生活をしていた男はなぜ殺されたのか。
雉も鳴かずば撃たれまい・・・
『妄想日記』
読み進むうち、段々と事情が分かってくるが、衝撃的であり悲劇であった。
『彼女か彼か』
ちょっと軽さが面白い。
女装美人の魔法が解ける時とは・・・
『鍵』
今時そんなものあるの〜?
あるなら見てみたい。
『人喰いの滝』
トリックを施していく場面を想像すると、ビジュアルがシュールすぎて笑える。
よく思いつくなーと感心するしかない。
『蝶々がはばたく』
地球の裏側で起こった出来事が、若い二人の運命を後押しした?

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2022年10月30日
読了日 : 2022年10月30日
本棚登録日 : 2022年10月30日

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