あずかりやさん第5弾。
いつもよりも一編少ない気がする。
プロローグのお手紙の送り手「花」さんが、今までに出てきた、すでに出会った誰かなのか気になってしまって、今までの読書メモをざっと読み返した。
・・・分かりませんでした。
このシリーズ、時代の流れどおりではなく、描かれる店主の年齢はいろいろです。
ほのかな恋心が気になって、店主にも幸せになってほしい、と思ったり感想に書いたりすることもあるのだけれど、店主は今のままで、しん・・・と静謐に、幸福であるのだ、他人が勝手に、その人が幸か不幸か推し量るのはおこがましいのだと気づいた。
おじいちゃんも多分、そうですよね?
レ・ミゼラブルのようだと思ったお話があった。
あれを受け取っていたら、男の人生は違ったものになっていただろうか?
この男のような人生を送っている若者は少なからずいると思う。胸が痛む。
健気なマルチーズのお話がとても良かったです。
今回珍しく消え物の語りもあり。
あら?誰かに食べられることによって消えていく人生は、金魚の若者と通じるのかしら?
『金魚』『太郎パン』『ルイの涙』『シンデレラ』
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2022年2月11日
- 読了日 : 2022年2月11日
- 本棚登録日 : 2022年2月11日
みんなの感想をみる