食欲の塊のような猫の兄弟がやってきて、アキコが元気になったのは良かった。
喫茶店のママが毎日偵察に来たり(まるで見張っているよう)、大手チェーン店が近所に似たような店をオープンしたり、という事はありながらも、しまちゃんとお客さんたちに支えられて、店は続いている。
すっかり安定して、平和な日常が続いているが、母が他界し、たろがいなくなったように、周りではそっと人生を終えて行く人もいる。
一見、おしゃれなカフェで成功している、自立したおひとり様女性のお話でもあるが、「人生のたたみ方」のようなものも、このお話の重要なテーマなのかもしれないと思う。
終わるまで、精一杯続ける…
いつまで続くのかは誰にもわからないけれど。
…と、抹香臭い気分になっていたら、最後にぱっと明かりが灯るような出来事。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2016年5月21日
- 読了日 : 2016年5月21日
- 本棚登録日 : 2016年5月21日
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