物語は日本とアメリカを舞台に、徐々に現代に近づきます。その分、重厚さは薄れるのだけど、何しろ話がおもしろいから、もう一気に読んでしまいます。この壮大な恋愛大河小説は、映画でいうと「天井桟敷の人々」みたい。昼ドラと同じようなネタなのに、深く深く心に響くものがある。というか、昼ドラが上辺だけをまねているのだろうけれど。
ただただ物語がおもしろい。それにどっぷりつかれる重く美しい小説です。
読書状況:読み終わった
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水村美苗
- 感想投稿日 : 2012年2月8日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2011年5月27日
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