重たく過酷な人生を軽やかに生きたオンナ、百合江の一生を描いた、2011年下期の直木賞候補となった作品。
はっきり言ってその2年後に直木賞を受賞した「ホテルローヤル」より、小説としての読み応えがある作品だ。
(この作品が候補になっていなかったら、2013年の受賞もなかっただろう)
惜しむらくはラストが、メロドラマ的なハッピーエンドになってしまったところ。
百合江の「救い」として、このようなラストが用意されたのだろうが、もう一人の男の方が自然だし相応しいような気がする.......のは、男としての同性に対する身贔屓だろうか。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2016年2月14日
- 読了日 : 2016年2月11日
- 本棚登録日 : 2016年2月11日
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