ラブレス

著者 :
  • 新潮社 (2011年8月26日発売)
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本棚登録 : 827
感想 : 171
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重たく過酷な人生を軽やかに生きたオンナ、百合江の一生を描いた、2011年下期の直木賞候補となった作品。
はっきり言ってその2年後に直木賞を受賞した「ホテルローヤル」より、小説としての読み応えがある作品だ。
(この作品が候補になっていなかったら、2013年の受賞もなかっただろう)
惜しむらくはラストが、メロドラマ的なハッピーエンドになってしまったところ。
百合江の「救い」として、このようなラストが用意されたのだろうが、もう一人の男の方が自然だし相応しいような気がする.......のは、男としての同性に対する身贔屓だろうか。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2016年2月14日
読了日 : 2016年2月11日
本棚登録日 : 2016年2月11日

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