さむけ (ノン・ポシェット ん 1-11)

著者 :
  • 祥伝社 (1999年4月1日発売)
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本棚登録 : 399
感想 : 27

1999(平成11)年発行、祥伝社の祥伝社文庫。9編。分野としてはホラーだろう。半数ぐらいは超常的な不可解な現象が発生する。どちらかいえば超常的なのが登場しないほうが好みかな。『頼まれた男』ミステリー的短編。人の心の不可解さを扱って月並みといえばそうだろうが、面白い。『厭な子供』このシリーズはほぼ未読で読むのも嫌なのだが、面白い。テンポのせいだろうか。『もののけ街』うーん、後半が急展開過ぎて何がなにやら。『天使の指』宗教物。現実のご利益があるにせよ、悪徳商法とも思える。が、さすがに生贄を取る商法はないか。

収録作:『さむけ』高橋克彦、『厭な子供』京極夏彦、『天使の指』倉阪鬼一郎、『犬の糞』多島斗志之、『火蜥蝪(サラマンドラ)』井上雅彦、『頼まれた男』新津きよみ、『蟷螂の気持ち』山田宗樹、『井戸の中』釣巻礼公、『もののけ街』夢枕獏、

初出誌:『さむけ』(月刊『小説non』1998年10月増刊号)、『厭な子供』(月刊『小説non』1999年2月号)、『天使の指』(月刊『小説non』1999年4月号)、『犬の糞』(月刊『小説non』1993年9月号)、『火蜥蝪』(書下ろし)、『頼まれた男』(月刊『小説non』1997年11月号)、『蟷螂の気持ち』(月刊『小説non』1998年11月号)、『井戸の中』(書下ろし)、『もののけ街』(月刊『小説non』1998年10月増刊号)

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2022年8月27日
読了日 : 2022年8月24日
本棚登録日 : 2022年8月27日

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