女性の地位が低い時代に、金子みすずのように自分なりの生き方と生きがいを見つけて生きていた女性がいたことはとても勇気づけられる。彼女の詩は詩に親しまない私にも難しくなく、心に真っ直ぐに向かってくる聡明な詩であった。だが、彼女の人生を知るとそれも全て痛ましさに変わってしまった。
彼女の人生を知ってからというもの、それまでは触れたとたんに安心と涼しさが溢れてきた彼女の詩も、深い悲壮感のスイッチになってしまった。
美しい詩にはそれなりの理由がある。
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- 感想投稿日 : 2023年1月19日
- 読了日 : 2022年9月1日
- 本棚登録日 : 2022年9月1日
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