不朽の名作、「星の王子さま」池澤夏樹訳版です。
子供の頃に読んだ記憶があり、当時は王子様や王様、自惚れやなどの個性的なキャラクターを漠然と楽しんでいました。
これは子供らしく正しい読み方であると思いますが、歳を重ねてから読むと全く別物の本となります。
酔っ払いが酒を呷り続けるのは、恥ずかしいことを忘れるため…など、大人でないと共感しえないことです。
薔薇との恋の葛藤や、王様の理性的な命令と服従についての話も、理解し共感するためには人生経験を必要とします。
「星の王子さま」は単なる一時的な児童書ではなく、全年齢対象の文学作品なのです。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
文学
- 感想投稿日 : 2015年6月22日
- 読了日 : 2015年6月22日
- 本棚登録日 : 2015年6月22日
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