アメリカの食品業界を追ったドキュメンタリー映画。
スーパーでは昔ながらの農業や牧場風景の宣伝で食品を売っているが、現在の食品は工業的に作られている。
マクドナルドが外食産業に工業生産の考えを持ち込み成功すると、取引先の精肉業も巨大企業化していった。
工業フードシステムで作られる鶏は昔の半分の日数でで倍の体重に育つ。
こうして育てられた鶏は自分の体重を骨が支えられず2~3歩しか歩けない。
工業食品の殆どの原料はコーン。
コーンは食品の原料だけではなく、本来コーンを食べないはずの家畜の飼料としても使われる。
そして、コーンを主食として与えてきた牛からは突然変異の大腸菌O-157が誕生した。
大腸菌の被害は大規模集中化した工場により全国に拡大する。
O-157で子供を失った母親は検査で農務省に問題のある工場の操業停止できる権限を与えるよう活動していた。
O-157は家畜に牧草を数日与えれば減らせるが、企業は代わりに薬品を使用する。
野菜より高カロリー食品が安い裏には政府の助成金の影響がある。
安い高カロリー食品の影響で糖尿病患者は若者にも広がっている。
農薬耐性を持った遺伝子組み換え大豆を作ったモンサントは、収穫した種を蒔くことを特許で禁止する。
企業はは政府、弁護士、民間団体を取り込み、遺伝子組み換えや産地などの情報表示を阻止する法案を通過させる。
自分達の食べているものが、実際はどこから来て、どうやって作られているか知る意味で、こういう映画はみたほうがいいです。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
映画(ドキュメンタリー)
- 感想投稿日 : 2013年1月23日
- 読了日 : 2012年2月1日
- 本棚登録日 : 2013年1月23日
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