ルネサンス期の女性の肖像画は、画家とモデルというより、画家と依頼者との関係の方が重いんじゃないかなと思っていました。妻や家族の肖像を依頼するのは、権力や財力を握った男性だろうし、画家が女性をモデルにして描きたいのは、神話の女神像であったり、宗教画のマリアであったりするんじゃないかなと。
なので、画家とモデルの女性との関係に着目したエピソードはどんなのがあるのか興味深かったんですが、どちらかというと、著者の美術論や史学、哲学論への言及が多く、ちょっと肩すかしをくらった感じでした。
ダ・ヴィンチやラファエロの章は、面白く読めたんですが、フィリッポ・リッピとか、ダ・ヴィンチ以前の画家の章は、自分に知識が不足しているものでとっつきにくかったです。
人名を追ってるだけで、混乱してきちゃうし。
もっと基礎知識をつけてから読むべきだったかな。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
エッセイ
- 感想投稿日 : 2012年2月27日
- 読了日 : 2012年2月27日
- 本棚登録日 : 2012年2月22日
みんなの感想をみる