少年Aを題材にした小説。
章ごとに人物の視点が変わっていくスタイル。
少年Aを題材に小説を書く作家、少年Aを神様のように崇め奉る女の子、少年Aに娘を殺された母親、少年A本人。
重くて暗くて、最後の最後まで誰一人救われない。恋愛要素を入れるなら入れるで、Aの気持ちの変化がもう少し欲しかった。女の子がいかにAを愛してるかはよく分かったのだけど、それをこう、あんまりにもすんなり受け入れちゃうから「あぁ、なんだこのラノベ感」と思ってしまう。
最後にAを追いかけてた車が何者なのかも謎で、なんでこのタイトルをつけたのかも回収されてないままで、それでいいの?と驚く。
回収されなくていい謎もあると思うのだけど(読者自身の想像に任せた方が面白いとみんなが納得すること)、これについてはスッキリさせたほうがいいんじゃないかと感じた。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2016年7月11日
- 読了日 : 2016年7月11日
- 本棚登録日 : 2016年7月11日
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