有名な絵もそうでない絵も、原田さんの丁寧な説明で一枚づつ記憶に刻まれる。絵の解説なのに小説を読んでいるみたいだし、原田さんの小説に悪い人がほとんどでてこない様に、どの絵に対しても温かい眼差しが注がれている感じ。例えばピカソ。アヴィニヨンの絵が美術史を変えた、みたいな話は何度聞いたかわからないけれど、そういう学術的な面のみならず、「超有名だけど本物を見るとやはり心動かされる」という、本当に絵を好きな気持ちが伝わってくる。
備忘録:取り上げられていた絵
ピカソ アヴィニヨンの娘たち
秘儀荘 ディオニソスの秘儀
ボンドーネ 聖フランチェスコの伝説
ボッティチェリ プリマヴェーラ
ダヴィンチ 最後の晩餐
セザンヌ セザンヌ夫人
マネ バルコニー
モネ 睡蓮
ドガ エトワール
ゴッホ 星月夜
クリムト アデーレブロッホバウワーの肖像
フェルメール 真珠の耳飾りの少女
モランディ ブリオッシュのある静物
ゴヤ マドリード 1808.5.3
マティス ダンス
ルソー 夢
ピカソ ゲルニカ
ビアズリー お前の口に口付けしたよ、ヨカナーン
マレーヴィチ 黒の正方形
ポロック Number 1A 1948
ロスコ シーグラム壁画
カーロ ティワナ衣装の自画像、あるいは私の考えの中のディエゴ、あるいはディエゴへの想い
カラヴァッジョ 聖マタイの召命
クールベ オルナンの埋葬
ムンク 叫び
東山魁夷 道
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2021年1月3日
- 読了日 : 2023年2月1日
- 本棚登録日 : 2020年12月29日
みんなの感想をみる