モンテッソーリ教育の教育を受けた子どもが共通して持っている性質がモンテッソーリ教育に起因するものなのかという疑問に、脳科学の知見やモンテッソーリチャイルドや周辺の人へのインタビューを通して答えようとした一冊かなと思います。モンテッソーリ教育とはなんぞややどうやるのという入門書ではなく(紹介しているところもありますが)、その効果ってなんなのっていうのを深堀した本です。
本書に書かれていたような教育効果は様々な外部要因が関わっているため、客観的な実証が難しいと思いますが、ケーススタディとしていい本だと思いました。ただ著者の推論の域を出ない部分も大いにあるため、因果関係の有無についてはまだまだ調査が必要な部分も多いと思います。モンテッソーリ教育にはこういう可能性もあるんだというくらいに捉えました。
しかし最後のおうちモンテッソーリの実践についての考察に関してはそれだけでも十分価値がある取り組みなんだという印象を受けました。
日々の子どもとの関わり方や環境づくりにエッセンスを取り入れたいなと思えます。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
育児
- 感想投稿日 : 2024年3月14日
- 読了日 : 2024年3月14日
- 本棚登録日 : 2024年3月10日
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