犯人に告ぐ

著者 :
  • 双葉社 (2004年7月1日発売)
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本棚登録 : 2362
感想 : 421
4

刑事ものの小説。
心理描写が秀逸だった。
特に凄いと思ったのが、巻島がマスコミの前で暴言を吐きまくるところ。
現実的な問題として、不祥事を起こしてテレビで不誠実な発言をしている人が多い気がするけど、背景にある心理状態はこうなってるのかと妙に納得させられた。
加害者の心理状態に注目している点も面白かった。
・[ワシ]事件の犯人→逮捕されなかったものの、後悔の念からか、自殺。
・巻島を刺した[ワシ]事件の被害者家族→自首
・元極悪人のトミさん→人格崩壊
結局犯罪ってのは、被害者にとってはもちろんのこと、加害者にとってもろくな事にならないんだなぁ思い、考え込んでしまった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2017年7月31日
読了日 : 2006年1月3日
本棚登録日 : 2017年7月22日

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