座らない!: 成果を出し続ける人の健康習慣

  • 新潮社 (2015年7月24日発売)
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感想 : 34
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『座り続けるのは喫煙より身体に悪い 』
というショッキングな言葉から始まる一冊ですね。
だけど本の内容は最新のエビデンスに基づいた
高い信頼性を感じさせる健康本でした。

なぜ著者が健康に
これほど関心を持っているのというと
16歳のときに左目にがんを告知されて
絶望的な気分になったそうなんです。
だけど人生全体が逆境に打ち勝つためのゲームだと思い直し
健康について徹底的に学ぶ決意をしたそうです。

ということでこの本は医療関係者ではなくて
我々と同じく患者または患者になりうる立場の著者が
書籍や論文などから学習した
健康に関する情報を集めた一冊なんですね。

だから専門知識も一度著者のフィルターを通過して
噛み砕かれていますから
難しい用語などは出てきませんし
大変わかりすい内容で
今日からでも実践できる提案が多数まとめられています。

若き日に告知されたがんが、
その後どうなっているのかはわかりませんが、
現在著者はベストセラー作家であり大切な家族も持っています。
だから自分のためだけではなく家族のためにも
健康を再優先するという考えを持っています。

つまり健康状態が、これから家族と過ごせる年数が変わってくる。
だから『何を食べるか?どう運動するか?どう眠るか? 』
これが一番大切だというのが著者の主張になるかと思います。
そして正しい情報を得て良い選択をしつづければ健康を維持できる。

『良い選択が悪い選択を上回れば健康になれる 』

この本を読んで良い選択を増やしていきたいところです。

※以下実践したいと思った箇所を抜粋。

<毎日のルーティン生活から座ったままの時間を1時間削り取る>

・座るという行為は現代社会で最も見過ごされがちな健康リスク。
運動不足で死ぬ人は喫煙で死ぬ人より多い。
座った途端、足の筋肉で電気的活動がストップします。同時に消費カロリーは一
分当たり1キロカロリーへと低下し、脂肪燃焼を促す酵素の生産は90%減少し ます。

<食事について>

・家の中の食べ物を配置換えする。
最初に目に留まる食べ物が最善の位置になるようにする。すぐに手の届く 場所に 良い食べ物を置く

・皿の色、コントラストがはっきりしていると食べ過ぎ防止に効果あり。
白い皿に白いソースのパスタ、赤い皿よる30%余計に食べた。

・何を食べるか判断するたび、その選択がその日の活力と人間関係に微妙に 影響を 与える。
ヴォリュームのある昼食を注文する前に午後になって高脂肪酔に耐えられるか考 える
・一番健康的なものから食べ始める。不健康なものは後回し。

<運動は瓶詰めされていない特効薬>

・運動の強度を上げると運動中はもちろん、運動後も何時間にもわたって脂 肪を燃 焼し続けます。
例 強度を上げてエアロバイク、45分で420キロカロリー消費、その後14 時間に わたって脂肪を燃焼し続け、エアロバイクを降りてから追加で平均190カロリー 消費した。会話が難しくなる程度のまで強度をあげる。

・20分の運動でその後12時間気分が良くなる。
激しく運動すると、強い快楽を生み出す脳内化学物質「内因性カンナビナ イド (脳内マリファナ類似物質)」分泌されます。30分間で2倍の分泌量。

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感想投稿日 : 2016年3月25日
本棚登録日 : 2016年3月25日

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