コラムの名手と言われる小田島さんが書いた
「コラムの書き方」の本ですね。
具体的なノウハウというより、
コラムに対する考え方が中心かな。
読んでて勉強になるのは当然だけど
笑える箇所も多くて楽しめますよ。
・もともとコラムとは新聞紙上で、新聞社の外部の人間が
書いたものを、ひとめでわかるように囲みをつけたもの。
↓
それによって新聞社として責任を取りたくない、
私的で偏見のある文章も掲載できるようになった。
↓
つまり、新聞記事のように情報を正確に伝えるという
目的はコラムには必要ない。
↓
個人の主観たっぷりに書いたものこそがコラム。
↓
「非常識な方法で常識を語り、規格外の物言いで素朴な心情を語る。」
↓
個性と普遍性、どちらも必要。
・文章を書くという過程を通じて、人は初めて論理的にものを考えるようになる。
↓
原稿用紙20枚分になる分量の論考を、自分の頭の中だけで組み立てられる人間はほとんどいない。
↓
文章の力を借りることでそれは可能になる。
↓
文章は思考の過程を書き残す事で、思考の到達距離を広げるツール。
↓
ひとつの文章を書き終えると、その文が表現していたところが、書き手にとって次のステップへの足場となる。
・書くことのモチベーションは書くことによって維持される。
↓
モチベーションはビンの中の液体ではない。使ったらその分減るというものではない。
↓
定期的に搾乳しないと生産しないと生産をやめてしまう牛の乳や、汲み出し続けていないとかれてしまう井戸みたいなものだ。
↓
アイデアも全く同じ。
2016/11/27 19:30
- 感想投稿日 : 2017年7月4日
- 本棚登録日 : 2017年7月4日
みんなの感想をみる