プリズンホテル 3 冬 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社 (2001年9月20日発売)
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感想 : 330
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H30.12.21 読了。

・任侠とは「弱い者を助け強い者をくじき、義のためならば命も惜しまないといった気性に富むこと。」と辞書にあるような生き方をしている面々が今回も人情味あふれる話を展開していた。ひそかに気になっていた孝之助先生とお清の恋の行方は?救急外来婦長の血まみれのマリア、世界的なクライマーの武藤嶽男やいじめられっ子のの太郎と元暴走族総長の友情など見どころもいっぱい。
 浅田さんはキャラクター一人一人にスポットを当てても全体が見えるような作風なので、読んでいても迷子になりにくい。やっぱりこの世界観が好き。

・「叱られるのを待っていたんです。ぶん殴られるのをね、ほっぺたを差し出して待ってやがったんですよ。」
・「ひとことだけです。『おい花沢、頭下げるんなら、世話かけた順にしろ』って。思わず女房の横顔を見て、もう何も言えずに泣いちゃいましたよ。」
・「死にたいっていうのと、死んでもいいっていうのは大違いだ。」
・「あれこれ考えるな。男の選ぶ道は迷うほど多くはない。」

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 作家名
感想投稿日 : 2018年12月21日
読了日 : 2018年12月21日
本棚登録日 : 2018年2月23日

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