藝人春秋

著者 :
  • 文藝春秋 (2012年12月6日発売)
3.87
  • (117)
  • (183)
  • (119)
  • (20)
  • (5)
本棚登録 : 1197
感想 : 181
4

R3.4.10 読了。

 甲本ヒロトさんと石倉三郎さんと草野仁さんと稲川淳二さんの章がとても良かった。
 この本の中で昔あったテレビ番組で目にした「熱湯風呂」について書かれていた部分が衝撃的だった。
『熱湯風呂なんてのは、全部ヤラセの演出なんで、本当に何十度もある熱湯だったら、みんな大ヤケドしてるぜってね。ぬるいお湯をいかに熱く見せるかという、そのリアクションの芸がお笑いの芸なんだから。熱さを芸で見せるってのがわかってないんだよな。…(中略)今は親までが本気でやっていると勘違いしているから本当にバカなんだよ。』
当時、テレビの前で笑ってみていたが、その芸にすっかり騙されていたことに、この年齢で気づかされて恥ずかしい。

・「楽しいことは楽(ラク)じゃないんだよ。同じ字だけど、よく勘違いしている人がいるんだあ。」
・「辛抱ってのは、辛さを抱きしめるってことだからな。」
・「学校のいじめは個性を消すが、お笑いのいじりは個性を生かす!」

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 作家名
感想投稿日 : 2021年4月11日
読了日 : 2021年4月10日
本棚登録日 : 2019年12月4日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする