デッドエンドの思い出 (文春文庫 よ 20-2)

  • 文藝春秋 (2006年7月7日発売)
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感想 : 914
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H31.4.21 読了。

 「幽霊の家」と「デッドエンドの思い出」が良かった。
 よしもとばななさんの他の作品も読んでみたい。

・「そういう素直な感覚はとにかく親から絶対的に大切な何かをもらっている人の特徴なのだ。」
・「そうやって人の人生の、本当の意味での背景になるってなんてすごいことだろう、と私は感動したのだ。」
・「ゆっくり、ちょっとずつ。いつもの動き、いつもの流れで、ていねいに。そしてそれはおばあさんのお母さんから、ずっと続いている暖かくて安心するやり方なのだろう。」
・「世の中には、人それぞれの数だけどん底の限界があるもん。俺や君の不幸なんて、比べ物にならないものがこの世にはたくさんあるし、そんなのを味わったら俺たちなんてぺしゃんこになって、すぐに死んでしまう。けっこう甘くて幸せなところにいるんだから。でもそれは恥ずかしいことじゃないから。」
・「自分がとらえたいものが、その人の世界なんだ、きっと。」
・「人の心の中にどれだけの宝が眠っているか、想像しようとすらしない人たちって、たくさんいるんだ。」

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 作家名
感想投稿日 : 2019年4月21日
読了日 : 2019年4月21日
本棚登録日 : 2018年2月23日

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