R3.3.23 読了。
益田ミリさんの旅エッセイ。紹介されていた地名で知っていたのは山形・山寺だけで、他は知らない場所ばかり。それと年末の第九の大合唱のに参加したくて練習から参加して本番に臨まれた話はとても感慨深かった。
いま、コロナ禍で外出制限されているような状況の中では、ちょっとした旅行気分も味わえた。益田さんの旅先での楽しそうな様子が伝わってきて楽しかった。そして、ちょっとした「おすすめ情報」もうれしい。
また旅行ができるようになったら、私も紹介されていた場所に行ってみたい。
・この本で残念だったことは、せっかくの旅先の写真を文庫サイズに縮小し、しかも白黒で掲載したこと。思わず写真が見たくてネット検索しちゃった。
・「急ぎすぎることはない。だって、わたしの人生だもーん。」
・「幸せは、たまには、わざわざかみしめたほうがいいのだと思う。」
・「これからどんどん歳を取ってくといろんなことができなくなっていくんだろうなぁ。普段の生活の中で、ふいにそんなことを思って淋しい気持ちになることもあるのだろうけれど、こんなふうに夜通し踊っているおじいさんやおばあさんを見ていると、心がやわらかくなる。」
・「大人になると、知らず知らずのうちに自分の窓を小さくしか開かなくなっている。傷つくのが嫌で、いつもおっかなびっくり。そんなだから、ときどきばーんと窓を開きたくなる。それは、わたしの場合、きれいなものを前にしたときに、もっとも大きく開かれるような気がするのだった。」
・「人の一生で、自然に親しむということほど有益なことはありません。人間はもともと自然の一員なのですから、自然にとけこんでこそ、はじめて生きているよろこびを感ずることができるのだと思います。」…(牧野富太郎のことば)
・「がんばりすぎると、自分だけでなく、まわりの人にもよい影響を与えないものなのかもしれない。」
・「いつも、練習が終わった後は、みんなで拍手し合う。いいなと思う。それぞれを認め合っているような温かさ。普段の仕事でも、つい褒めてもらうことばかりを期待してしまうけれど、それじゃあ一方通行なのかもしれないな、と反省する。」
・「合唱って、男性のパートも、女性のパートもそれぞれが重要で、どちらかがより大切ということではなく、すべて大切なんだなぁと思う。お互いに自分の持っているものを差し出し合って、ひとつのきれいなメロディを作っていくという楽しさ。」
- 感想投稿日 : 2021年3月24日
- 読了日 : 2021年3月23日
- 本棚登録日 : 2020年7月20日
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