著者は岩手県盛岡駅ビルフェザンにも入っている、さわや書店の方です。
この書店、最近は『文庫X』の仕掛け人で有名になりましたね。
危機的な状況をなかなか脱せない地域密着型の中小書店の現状や、
全体的に売り上げが落ちているリアル書店のこれからのあり方などが書かれており、
机上のみではない、書店のこれからどうあるべきかが読み取れます。
話はちょっと変わりますが、
先日、さわや書店フェザン店プロデュースの体験型書店「ORIORI」に行きました。
「ORIORI」さんに行ったら、欲しい本がたくさん!
しかし、よく見るとその品揃えは別にうんと珍しい本だけ取り扱っている、というわけではありませんでした。
その魅力は何といってもディスプレイの仕方です。
一冊目につくと関連本が次々と目に飛びこんできて、
つい何冊も買ってしまいそうになります。
もしお目当ての本があるのならばこれは逆に探しづらいのでしょうが、
本との出会いを求めて行くのならばこの形態がある種の正解なのだというのが第一印象でした。
お目当ての本を探すのならば、大型店やネット書店が圧倒的有利なので、
地元密着型の中小書店はディスプレイやサービスでいかに需要を掘り起こすかが勝負なのだと思えば、
さわや書店からこの『まちの本屋』が書かれ、「ORIORI」が生まれたのも頷けます。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
図書館
- 感想投稿日 : 2018年12月30日
- 読了日 : 2018年10月27日
- 本棚登録日 : 2018年10月27日
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