本書を読まれるヒトは、まず、この難解な文体と難解な理論のニュアンスを理解する必要がある。かなり読者に要求する書き物であることは間違いない。この辛苦に耐え、下巻まで達した読者だけが本書がクライマックスに設定したノルマンディ上陸作戦当日の気象予報に関する手に汗握る葛藤を堪能出来るという代物である。本書に描かれるライマン教授は、リチャードソンという実在した人物がモデルである。おそらくこの物語は、かなり歴史に即していると思われ、様々な点で興味深い。気象に興味あるヒトには勧めたい一冊である。
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- 感想投稿日 : 2015年6月1日
- 読了日 : 2015年6月1日
- 本棚登録日 : 2015年6月1日
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