ライアンの代価 3 (新潮文庫 ク 28-49)

  • 新潮社 (2012年12月24日発売)
3.79
  • (7)
  • (23)
  • (17)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 179
感想 : 9
4

3巻では、よりくっきりとこの物語を構成している要素が見えてくる。キールティ大統領は、レームダック状態となっており、大統領選の山場で「ザ・キャンパス」が捕らえたイスラム過激派の中心人物を自分の手柄として切り出したが、ジャック・ライアン大統領候補にその裁判の有り様で反撃され不発に終わり、結果大統領選の趨勢も決してしまう。この結果を良しとしない大統領とその支持者は、あらゆる手と組織を使って、元大統領候補の腹心の部下であり、「ザ・キャンパス」の一員でもあるジョン・クラークに逮捕状を請求し、スキャンダルをでっち上げようとする。すんでの所でFBIの包囲網から逃れたジョン・クラークは、自分を嵌めた人間のマンハントに乗り出し単身欧州に渡る。一方、パキスタンの不穏な動きに気づいた「ザ・キャンパス」は、サム・ドリスコルを現地に送り込むが、逆襲を受け、囚われの身となる。構成は、ここに来てテロ活動をキャッチどう立ち向かうか鮮明になつてくる。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 軍事スリラー
感想投稿日 : 2015年2月27日
読了日 : 2015年2月27日
本棚登録日 : 2015年1月31日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする